2009年3月31日火曜日

生活 without ネット

インターネットなし生活4日目。正直本気できついですw。先週土曜日に引越しをして、日曜日にインターネットの申し込みをしに家電量販店に行ったのですが、今の時期は申し込みが殺到しているため、初期工事は4月後半になると言われました。鬼です。

しかも僕が住み始めた地域はあまりに閑静な住宅地なので駅前にネットカフェなんてなく、15分歩いて隣の駅前までやってきてネットを使用している現在。僕はこのブログを書くネタ自体もネット上のニュースソースに依存しているし、しばらくはなかなか更新することができなそうな感じです。

しかし、インターネットの申し込みもインターネットがないと不便だし、通信販売もできないし、当然のごとくメールもチェックできないし、ネットなし生活って本当に外界から隔絶されているような寂しさを覚えてしまってほんとにストレスフルなんですが・・・。完全に現代病のひとつですな。これは。

いずれにせよ、僕は明日ようやく社会人デビューをします。新しい季節、がんばろう!

2009年3月24日火曜日

優勝おめでとう!!!

WBC日本連覇!!

本当にすばらしい試合でした。両チームとも気迫のこもったプレーの連続でした。延長10回、イチローの2点タイムリーのときには絶叫しながら泣いてましたw。どうやらMVPは二大会連続で松坂だったらしいけど、今日も含めて岩隈投手の終始安定したピッチングを考えれば最大の貢献者は彼なんじゃないかな。笑顔がいいし!

準優勝の韓国の粘りも素晴らしかった。わずか5安打しか打ってないにも関わらずスコアタイで延長までもつれさせたその気迫はすごい。日本と韓国は隣国でもあり、今経済危機で最も苦しんでいる二国だし、手を携えて、お互い尊敬を持って頑張っていきたいですね。また経済の話になっていますがw。

そういえば三年前、日本が最初の大会で優勝したときには、僕はまだ大学生で、一人暮らしの家でずっとテレビ中継を見ていたことを思い出しました。大学院留学の準備を始めて英語等にとても苦戦していたころで、当時もものすごく感動して、日本人として本当に大きな励ましをもらったことを記憶しています。こういう大きな感動は選手たちからの、一人ひとりの普通に生活している人たちに対するプレゼントだと思うし、僕も少なくとも自分が身をおく領域で世界水準の仕事ができる人を目指して、これからの日々を積み重ねていきたいと思いました。

ありがとう、日本代表!!!


感動した!!

2009年3月22日日曜日

ドリアン・グレイの肖像

ドリアン・グレイの肖像 オスカー・ワイルド 新潮文庫

毎晩寝る前に読んでいたこちらの小説も昨日電車の中で読了。僕が持っている、新潮文庫の旧版の帯にはでかでかとこうあります。

「耽美で退廃的な世界を美しく描く一大交響曲

あの絵が俺に自分の美しさを愛せよと教えてくれた―――。」

僕は基本的に本にカバーをかけたりはしないのですが(自分が読んでるものを隠す、あるいは本の表紙を汚れないようにする必要なんてどこにある!紙の無駄だ!)、電車の中でこの帯の文を周囲に見せながら読むことは少しだけ気がひけました。実際そうしましたがw。

物語の大筋は、純真な心を持つ美少年がある時快楽主義者に感化され、すべての罪と時間の流れを一枚の自画像に負わせて、その若さと見た目の純真さ、美しさを保ちながら悪徳に溺れていく様を描いたもの。最終的に主人公はその自画像にナイフを突き刺すことになるわけなんだけど、解説にもあるように、本当にたったそれだけの単純なストーリー、シンプルな寓話。でも、これも解説にあるように、ちりばめられた人生の警句が本当に面白い。いくつか取り出してみよう。

「思想の価値は、それを表現する人物の誠実さとはなんのつながりもない、むしろ、その人物が誠実さを欠けば欠くほど、思想の知性度は純粋となる。というのも、その場合、思想が、個人の願望、欲求、偏見といったもので彩られる心配がないからだ。」

「ものごとを外観によって判断できぬような人間こそ浅薄なのだ。この世の真の神秘は可視的なもののうちに存しているのだ。」

「青春をとり戻したいのなら、過去の愚行を繰りかえすにかぎる・・・とりかえしがつかなくなった時はじめて、後悔の種にならないものはただひとつ、自分のあやまちだけであることに思い至るのです。」

わはは。すごいw。

それにしても、以前ドストエフスキーの「悪霊」を読んだときにも切々と感じたことだけど、人間が他者に対して美しい、醜いって思う感覚は本当に理不尽だなーと思いました。その人の美醜はその人の善悪とはまったく関係のないことで、あるいはそれ以上に重要なものかもしれなくて、もしかしたら一番魅力的な人物は美しい極悪人っていうことになっちゃうかもしれないから。それに、「若さ」や「青春の賞味期限」みたいなものについてもよくよく考えさせられました。この辺はあまりにパーソナルなのでここに語るのはやめておきますw。

というわけで最後に、ワイルドに影響を受けたという伝説の人の映像を。久々にこの曲を聞いたら、あまりの美しさにしびれました。

The Smiths "William, it was really nothing"

ホーリーランド

ホーリーランド 森恒二

最近僕はひまを見つけては足繁くブックオフに通っていたのですが、主にこれを読んでいました。今日全18巻読了!

それにしても、本当にすばらしいマンガ。一言でいえば、心のやわらかいところにまっすぐ飛び込んでくる渾身のストレートっていう感じでした。ところどころ作者自身が読者に語りかけてくるところとか、最終巻の帯にしたためられたメッセージとかから、作者は明らかにこのマンガを書きたいがために漫画家になったのだってことが分かる。内容はスタイリッシュでも、斬新でもないかもしれないけど、「打ちひしがれて、迷って、苦しんでいるのはあなただけじゃない」、「あなたは変わることができる」そういったメッセージが愚直なまでに必死に込められた作品だと思いました。心がぎゅっと締め付けられます。これだけ個を投入する作品を書いてしまった作者の森恒二さんは、次回作が書けるのだろうか、それはどんなものになるのだろうかと非常に興味しんしんです。

来月から給料をもらえるようになったら全巻大人買いしたいです!
これが家にあれば絶対筋トレを続けられる気がしますw。

2009年3月21日土曜日

雑草魂の美学

昨日お風呂上りにテレビをつけたら、NHKのプロフェッショナル・仕事の流儀(再放送)をやっていたので久しぶりに見た。


驚いたのは、彼がサッカーを始めたのは11歳だったということ。僕より遅いw。自分は「うまいか下手かで分類したら常に下手に分類されてきたような選手」と言っていたのがものすごくリアルだった。プロのサッカー選手になるような人は、平均して5歳くらいから徹底的にサッカーをして、ボールを扱う感覚を早期に養うらしい昨今のこと。中学3年のときにJリーグが開幕して、カズのかっこよさに魅せられてプロになろうと決心したときも、何の実績もなかった。高校も県予選すら突破できずに終わった。その後ブラジルにサッカー留学をしても、一年でもうチームに来なくて良いと言われた。ブラジルから帰って来てJリーグの各チームに履歴書を出しても、全く相手にしてもらえなかった。プロへのきっかけをつかんだのは、その後年齢を偽って母校の高校とヴェルディのユースの試合に参加してヘディングを決めたことだったらしいけど・・・その後も毎日人より数時間余計に練習してきたらしいです。壮絶。

スポーツやピアノとか絵とかの特定の芸術領域で飯を食っていくって、個人の意志とは関係ないもの、つまり親が中心となって小さい頃から与えられる環境要因がないと無理なものって思ってしまうけど。それを意志でもぎ取ってきた人なんだなぁ。中澤には187cmっていう恵まれた体格があるじゃないかって思う人もいるかもしれないけど、中学時代にJリーグを見てから毎日2リットルの牛乳を飲んで背を伸ばしたらしいですw。実際小学校時代の写真とかそれほど大きいようには見えなかったし。

印象に残ったのは、同じような境遇であきらめてしまう人は何が足りないんだと思いますか?っていう質問に対して、「サッカー以外の何かを捨てられないんじゃないですかね。僕は恋愛をしたり、カラオケに行ったりっていう周囲の友人がやっていたことを全部棄てました。そういうことを棄てることができない人は他の道を選ぶんだと思います。」みたいに言っていたあたり。壮絶。

「過去は変えられないけど、未来は変えられる」とか「練習が足りない」っていう彼の言葉はほんとに重いです。

僕はこの前イチローの三塁打を見て、一人で涙を浮かべていましたが、今後もスポーツは涙抜きには観戦できそうにありませんw。なんて素直な自分。

日本やばいですよね?

今朝何気なくBS1でイギリスBBCのニュースを見ていたら、日本経済のニュースが出てきた。世界的景気後退の最も深刻な影響を受けている国の一つは世界第2位の経済大国・日本ですって。タイミング的に、どうやらIMFの以下の経済予測の発表の後に、日本の取材を行った上で流されたニュースなのだろう。

NIKKEI NET: 日本の09年成長率、マイナス5.8% IMFが下方修正

ちなみに、アメリカはマイナス2.6%、ユーロ経済圏はマイナス3.2%が予想されていて、いずれもマイナス成長には変わりないんだけど、日本よりはるかに傷口は浅い。それなら、日本経済って世界の中で相対的にどれだけひどいのだろう?

少し前のものになってしまうけど、G20の会合のために要約されたコチラのデータが参考になる。
Financial Times: G20 Wishlist

さらーっと流して見てみると、ここにいる世界の先進20カ国のうち、どうやら日本は2009年の輸出量の落ち込み、GDP成長率の落ち込みの予測について20か国中ワースト1。政府収支の悪化についても、前例のない財政出動を行おうとして世界中の注目を集めている米国に続いて、どういうわけかワースト2。ということで、やれ韓国がひどいことになっている、ドイツがひどいことになっていると言っても、この三つのマクロデータを見る限り日本の方が明らかにひどい。さらにここへきて、IMFが日本についてもっと深刻な予測を発表したということ。BBCは、東京の朝のラッシュ風景を映して、「彼らが仕事を失う日も近いかもしれません」と言っていた。不況不況とは言っているけど、世界からこんな風に見られているんだってことを、どのくらいの日本人が認識しているのだろう。戦後最長といわれた近年のささやかな経済成長も、今年の経済収縮だけでほぼ帳消しになる可能性すらある。

このタイミングで日本に必要なのは、普通に考えたら政府による強力なリーダーシップなわけだけど、自民党と民主党がやれ風邪薬だの、やれ政治献金だのっていう低レベルな減点争いをしているっていう事実に人々はもっと憤ってしかるべきじゃないだろうか。いや、憤りを通り越して、もしかしたら呆れて自虐的に笑うしかないと思ってるのかもしれない。それだけ状況はひどいのだ。

そんなこんなで、僕は日本にとって文字通り唯一の明るい話題であるWBCに最近どっぷりはまって毎日見ています。サムライジャパンっていう呼び名は聞くたびに滑稽だと思うけど、それももういい。たぶん、優勝するかしないかで今年の経済成長率はコンマ1か2くらいは違ってくるんじゃないかなw。

とにかくがんばれ、日本!!

2009年3月19日木曜日

今日の気になる記事

資本主義とは何か、経済学がそれに対してどういう役割を果たせるのか、経済危機を迎えている今日的な視点から考えさせてくれるとても良い記事が、いくつか日本語訳されています。

himaginaryの日記
悪いのは経済学者であって経済学ではない
Talks about: Economist's View "Blame Economists, not economics"

上記ブログでは毎回ほんとにすばらしい記事を書かれています。あまり知らないのに言うのもなんですが僕個人としては、日本語の経済学ブログで今ベストなものだと思っています。

P.E.S.

僕は経済関連以外のエントリーについてもP.E.S.大好きです。SF読みたい。

僕は基本的に、
1.数字があまり出てこなくて
2.心理学的、歴史学的、哲学的視点
で語られる経済の話が好きなようです。思いっきりものぐさ文系な資質が表れているようなw。

Keep Inspired

今日はひさしぶりに高校のときの先輩と飲んだ。おそらく数年ぶりの再会。そして多くのインスピレーションをもらった気がする。左のグラフィティもその一つ。

このオバマのデザインを行ったShepard Faireyは、カリフォルニアのスケーターシーンから現れたアーティストで、その先輩のかねてからのヒーローだった。僕の高校や大学の文化祭で採用されたその先輩のポスターは、彼のスタイルに影響を受けたものだとか。高校時代から単身で何度も渡米していた先輩は、Faireyのアトリエを訪れて友人になったらしい。昨年末まで続いた大統領選、Faireyがオバマの選挙事務所の許可を取らずに作ったオバマ・グラフィティのTシャツがBeyonceなどのセレブリティに気に入られたのを皮切りに爆発的なヒットとなり、オバマ事務所もgrass-rootsというキャンペーンの精神に合致することからTシャツの販売を当初は黙認、後には公認し、Faireyのグラフィティは最終的には文字通りキャンペーンの一部となりオバマ勝利の一翼を担うことになった。今もデザインの仕事を続けている僕の先輩は、そんなオバマとFaireyの勝利を見るために、1月の就任演説を見に行ったのだとか。
そして現在、歴代大統領の肖像がおさめられているミュージアムに飾られているオバマの肖像は、Faireyによるグラフィティなのだそう。アートとPolitics/Societyがこうやってクロスするって本気でクールだなぁ。結局は、日本だったら絶対そんなことあり得ないよねっていう話になってしまうんだけど。

先輩がDCで滞在していたところが、僕が数か月住んでいたAdams Morganだったという偶然もあってアメリカトークは異常に盛り上がりましたw。それにしても、全く違う分野からお互いの興味が収束していく瞬間って本当に気持ち良い。やっぱり持つべきものは友達です。

そしてとってもうらやましかったのが、先輩が帰りにLA滞在中にとあるブティックで下の画像の人に会って話をしたということ。なんたる幸運。求めよ、さらば与えられんってことかもね。僕はこんな風に世界が素敵な偶然と可能性に満ちていると思えるときが一番幸せだと思う。うん、少なくとも今は。

Thom Yorke "True Love Waits"






2009年3月13日金曜日

あるシングルマザーについて

3日間の研修が終わり、同期と初めて会い、新居も見に行って、少しずつ4月以降の自分の生活のビジョンができつつある。実のところ、すべてが自分がなんとなく想像していた以上に素晴らしかったので、心から社会人生活にわくわくしています。もうすぐ春ですね。

ニューヨーク街物語「増える新世代シングルマザー」

話は変わって、またまたBS1のこの番組について書きたい気分になりました。ほとんど回し者ですw。実のところ、僕はほとんどBS1しか見ないと言っても過言ではないくらいBS1のファンなのです。だって昼の何時にテレビをつけても大抵世界のどこかの放送局のニュースをやってるし、そのほかの番組も語学や世界のドキュメンタリーが多くて、単純に今何が起こってるのかをウォッチしようとしたり、教養を身につけようと思ったら、これ以上のチャンネルはない気がするから。だから、正直一人暮らしを始める3月末から当面は新聞を購読しないって決めたものの、BSを見られる環境にするかどうかについてはまだ迷っているところです。

今日の番組のテーマはシングルマザー。フォーカスがあてられるのは、いくつかの恋愛を経ても、結婚をするのに理想と思える男性に巡り合えなかったというある女性。彼女は転職を繰り返すたびに昇給し、現在は年収1000万円を超える収入を持つといういかにもニューヨーカーらしいキャリアウーマン。

面白かったのは、彼女がどうやって父親の精子を選んだのかっていう部分。「身体的特徴が、自分の家系に似ていることだけを考えた。」と彼女は言う。もし自分と明らかに見た目が違っていたら、子供がこの先誰かと会うたびに、親についての無用な質問をされるかもしれないと考えたとのこと。そんな彼女は、子供が生まれたときの気持ちをインタビュワーに尋ねられたとき、感極まって泣いてしまっていた。「娘こそが自分の人生の喜びのすべて」だと彼女は言った。今、彼女はまだ5歳くらいの娘に生い立ちをきちんと説明しようと考え、シングルマザーについての絵本を繰り返して読み聞かせているらしい。その絵本には以下のような感じのくだりがあった。

お父さんについて知っているのは、髪の色、目の色、身長、体重だけ。でも、心が優しい人だっていうことも分かる。なぜなら、お父さんが助けてくれなければ、あなたを産むことはできなかったから。

こんな風に子供に真実を伝えるためのきちんとした絵本が充実してるっていうことは、子供に対してもその場しのぎの嘘をつくことなく、誠実であろうっていう姿勢の表れな気がして、個人的にとても感銘を受けました。

そしてもう一つおもしろかったのは家族について。「子供にとって一番必要なのは、家庭が安定していること。どんな境遇であれ、家庭が安定していれば子供は健やかに育っていく」という考えから、彼女は実家で両親とともに娘を育てることにしたらしい。彼女の両親は、どうやら彼女に普通に結婚してもらいたかったみたいだけど、精子バンクを使うことを決めた彼女の固い意志も深く理解しているようだった。今では、積極的におじいちゃんが「父親」の役割を果たしているとのこと。

そして、「家族」のきずなは、身内の外にも広がっている。同じ男性の精子を使って子供を設けた女性にコンタクトをとり、子供同士を兄弟として交流させているとのこと。全く知らなかった一家が今では自分の家族のようになっている。これをextended familyと彼女は表現していた。女性の地位向上によって、一人で子供を育てられる環境ができる。そして、シングルマザーたちが子供のために新しい家族の絆を開拓していくにつれて、社会の中で新しい人と人のつながりができていく。この辺、日本の少子化問題とか、人々のつながりのあり方に対して本当に示唆的な気がします。

それにしても、このシリーズは本当に良いドキュメンタリーです。人間にとって、社会にとって本当に大事なものって何なのか、それを考えるヒントをくれる気がする。普通に学校に行くことだって、両親がきちんと揃っていることだって、結婚することだって、別に本質的なことじゃないのかもしれないですね。普遍的なのは、親が子を心から想うこと、そして人は、それがどんな形であれ、人とのつながりのなかで成長し、幸せを模索しようとするってことだけなのかもしれない。

2009年3月9日月曜日

息抜きWEEKEND

この週末は、いい感じにリラックスしてまったりと過ごしてみました。明日から新人の研修もあったりするので、スーツを買いに行ったり、映画を見たり、お気に入りのカレー屋でカレー食べたり、マンガ買ったり、借りたり、恋愛小説読んだりしてました。そんな土日の収穫。

Changeling

僕の好きなフィッツジェラルド原作であるベンジャミン・バトンを見るつもりで映画館に行ったのに、僕が時間を勘違いしていたため代わりに見たピンチヒッターの映画だったのですが。予想以上に暗く、悲しい映画でした。アンジェリーナの子供だと主張する子がこわい。でも、その子よりもっともっとこわい悪人たちがわんさか。これが実話ってすごいけど、もしかしてアフリカって今でもこういうノリのところあるのかもって思ってみていました。序盤が少し冗長な気がしたし、決して晴れやかな気分にもならないけど、観客を静かに残酷に引き込んでいく映画だと思います。母の愛ってほんとに宇宙的です。

ムーたち

友達に薦められて借りたギャグマンガ。規理野視組っていうキャラが僕のお気に入り。みんなが(少なくとも僕は)普段いらん力を使って考えているようなことを昇華させ、ねちっこいフォーマットに落とし込んでいるような雰囲気。読む人を選ぶかもしれないけど、間違いなくギャグ漫画の新機軸を開いている気がする。

カラスヤサトシ

これも友達に借りた。マジでおもしろい。電車で読んでたら我慢しきれなくて笑いすぎて社会的に死にかけた。こいつバカだと思いつつも、僕には作者と友達になれそうな何かがある気がする。

シュナの旅

ナウシカ以前の駿マンガ。前から欲しかったのをジュンク堂で衝動買い。チベットの伝承に基づいて発展させたらしい、短い絵物語みたいな作品だけど、その後の作品の中で形をなした数々のモチーフが垣間見える。もののけ姫なんて完全にこの作品の延長上にあります。語りによる進行が淡々として静かである一方で、僕が知っている駿作品の中でも最もダークなストーリーだと思う。素晴らしい。

というわけで、まったり過ごすとサブカル色がどうしても濃くなってしまうらしい僕です。明日から研修がんばるぞー!

PS. 最近彼女のニュー・アルバムが本当に欲しいです。

Lily Allen "Fuck you"





2009年3月7日土曜日

未成年


ドストエフスキー 未成年 新潮文庫

たぶん2年ぶりくらいになるのかな。久しぶりにドストエフスキーを読んだ。カラマーゾフの兄弟、悪霊、罪と罰、そして僕がまだ読んでいない白痴と共に五大作品と呼ばれているらしいこの作品。全体を通じた狂騒的なドライブ感としては罪と罰にも勝るとも劣らない、大傑作でした。毎晩寝る前に2,3時間読んでいたんだけど、最近眠りが浅くて変な夢ばかり見るのはたぶんこいつのせいだったのではないかと思われます。それだけ、がくがくぶるぶる感にあふれていますw。ちなみに僕はこの”がくぶる感”はドストエフスキーによって最高度に高められた表現様式なんじゃないかと勝手に思っています。

これまでドストエフスキー作品を読んで感じたことと重複しているところもあるんだけど、僕はこの作品で彼が主人公を通じて描く家族への心からの愛情に激しく共感できるし、僕は彼が描いた美しい女性像、そして彼女らの存在によって、ある意味勝手にがくぶるして破滅に追い込まれていく男性像が心から大好きです。それに、主人公のキレ具合と愛らしさに関してこの作品を超えるものはそうは存在しないだろうと思います。

なぜってそう思うのかって・・・

なに、仔細はない!!!

2009年3月6日金曜日

教育の選択

今朝起きて何気なくテレビをつけたら、BS1でNYのとある家庭についての話をやっていた。
ニューヨーク街物語「わが家の選択 ホームスクール」

お父さんはコンピューター関連のコンサルタント、お母さんは臨床心理士を行って生計を立てていたこの家庭。転機は、長男が生まれてから訪れた。長男の子は未熟児で、生まれたときにすでに自閉症を診断された。5歳から学校に通い始めると、どこに行ってもいじめられて、転校を繰り返すことになった。最後に行った学校では、先生にまでこの子を受け持ちたくないという態度をとられ、みんなの前でこきおろされ、3週間通っただけで彼はボロボロになってしまったという。そこで、「この子を学校にやらせたくない。」と両親は決断した。

選択したのは、ホームスクーリング(より詳しい記述は英文のhomeschoolingにあり)。お母さんは臨床心理士の仕事を一時中断し、長男の教育者としての役割を担うことを選んだ。結果、伸び悩んでいた学力は向上し始めて、同学年の平均的な水準まで達した。午前中、授業の時間を終えてからは公園に行くようにすると、長男に友達もでき始めた。番組では、多くの同年代の子供と心から楽しそうに野球をする長男の姿が映った。この長男の教育で、僕が非常に興味をもったのは音楽教育。自身が「僕は話出すより先に、歌うことを覚えたんだ」というように、彼が一番好きなものは音楽だった。彼は今、他のホームスクールの子供たちと共に、かのジュリアードの講師からギターを教わっている。さらに、お母さんの計らいで、他のホームスクールの生徒たちと共同でスペイン語の教師を招き、語学の学習にも取り組み始めた※1。ホームスクーリングを支援するNPOが催しているサッカー教室にも通う。そういう意味で、学校からドロップアウトせざるを得なかった長男の教育は、多様化を図った結果、個性を伸ばす英才教育的な色彩を帯びてきているのがとても印象的だった。サッカー教室で出会った他のホームスクーリングの子供たちの声も印象的だった。「学校ではペースを合わせて他の人たちと同じことを勉強しなきゃいけないから、つまらない。とてもいい学校に入れる機会があったんだけど、そうはしなかった。だって僕はホームスクールの方が好きだから。」一方、長男の子はこう言っていた。「たまに学校に行きたいと思うときもあるよ。それはなぜかは分からない。でも、学校にはいやなやつがいっぱいいるからね!」

お母さんは、下の二人の子供も、学校には通わせないことを決めた。彼らにとっては、学校の勉強は逆に簡単すぎたのだ。分かり切ったことを説明されて、いつもぼーっとしていたという彼らは、今在宅での勉強で、同世代の子より2学年先の内容を学んでいるという。「僕の数学は5年生くらいのレベルだったのに、学校では1+1をやったんだ!」とおどけて言っていた下の子は、ホームスクールに本当に満足しているみたいだった。彼らの自信と充実感に満ちた表情はとても印象的だった。お母さんは、さらに下にいる二人の幼児も、学校に入れるつもりはないと言い切った。

1980年代から合法化の波が広がり、今ではアメリカの全州で認められているらしいホームスクーリング。2005年-2006年のある統計では、全米で190万人から240万人の子供たちが在宅で教育を受けている。一般的には、在宅で高校までの内容をカバーし、大検のようなものを受験して、大学入学をする形が多いらしい。この家庭の方針もそうだった。上記のWikipediaの英文の記事によると、在宅で教育を受けた子どもは、標準化されたテストの全ての科目において、学校教育をうけた生徒たちより30~37%も成績が良いらしい。ホームスクーリングを支援するNPOや、それによってホームスクーリングを選んだ子供たちの親のネットワークもあって、子供たちは同世代の子たちと触れ合う機会もしっかりと持つことができるから、socializationの能力の発達に関しても、どうやら決定的な問題は指摘されてないみたい。逆に子供の心理的な成長に対するホームスクーリングの効用(そして現行の学校教育が子供の精神的発達を不当に阻害していること)を主張する本や論文も以前からかなり発表されてるみたい。

一方で、ある視点から見れば、ホームスクーリングは”教育格差”を生み出す、最大の要因ともみなされるかもしれない。ある調査によると、アメリカで子供の在宅教育を行う家庭の親の収入は、平均の1.4倍で、親の学歴も高い。実際、番組で取り上げられた家庭もお母さんが心理学のPhD(博士)だったし、家庭での教育は学校でのマス教育よりも明らかにコストが高いから、そういう傾向があるというのはうなずける。でも、印象に残ったのは、「子供の成長は一人一人異なる」と言う番組での言葉。学校には「いやなやつがいっぱいいる!」という長男の言葉。長期的視野で、現実的な判断を行って、子供により適したオルタナティブな教育の機会を与えること、それは学びの選択肢の多様化であって、解放だと思う。そもそも「教育格差」っていう発想は、すべての子供が同じ成長の軌道をたどること、特定の同じ能力を成人までに得る必要があること、さらには他の人と似たような人生を歩んでいくことが幸せにつながるというアイデアを、同じ年齢なら全員横に並んで与えられた枠組みの中で”競争”してしかるべきっていう世界観を前提としている。これも、どうなの?!!

ちょっとググってみたところ、日本においてもホームスクーリングを支援するNPOが活動しているみたい。
HoSAウェブサイト
紹介文からは、どうやら子供たちにより良い教育の機会を与えるというよりは、いじめやその他の理由から学校をドロップアウトしてしまう子供たちの教育を支援しようっていう流れで、ホームスクーリングの価値が提唱されているような印象を受けます。やっぱりそこが一番切実な動機になるんだろうなぁ。アメリカよりもよっぽど学校教育に価値を置いていると思われる、そして人と違うことをものすごく恐れると思われる日本人にとっては、たとえそれが法律的には全然問題ないことであっても※2、ホームスクーリングっていう選択をすることはまだまだ非常に難しいことなのかもしれない。僕だって「普通」の青春時代を子供に与えられたら、もしかしたら彼彼女にとっては一番幸せなことなのかもしれないって思ってしまうし。だって、これだけ学園ドラマや学園マンガが隆盛しているこの社会で、そういう過程を経ずに成長した子供が同世代の子と似たような青春時代に対する憧憬を持つことができなかったら、寂しい気持ちになってしまうかもしれないとか考えるし。当人は全くそう思わなくても、僕みたいなこういう発想をする人がいたら、他人から無用な憐れみをかけられるかもしれないし、とかねw。要は僕が親になることを想像するとき、子供に特別な道を歩ませてまで「大物になってもらいたい」とか「できる人」になってもらいたいとか全然思わないってこと。普通に幸せでいてくれるのがいいかなって。
だけど、結局、ホームスクーリングっていうのは親の教育方針うんぬんには関係ないことなのかもしれない。もう一度基本に立ち返れば、それは子供がそうしたいかどうかっていう問題だから。

子供の成長を、あらゆる意味での教育者として見ていけたら、それはそれでかなり幸せな人生かもって思ってしまう。もちろん収入のことは考えなきゃいけないのだろうけどw、子供がほんとにそうしたいって言ったら、僕は自分の職業上の成功の願望なんて簡単に捨ててどうにかこうにか先生になってしまえるような気がして仕方ない。僕らの唯一の生物学的な生存理由なわけだし、やっぱ子供を持つこととその教育って人生で最も大きなやりがいのあるチャレンジの一つだよね。
その日が来るのはいつになることやら。

※1 アメリカでは普通中学校に上がるまで外国語は教えない。「12歳から勉強して話せるようになるわけねーだろ!」というアメリカ人の友人の言葉が思い出される。たしかに、移民2世はともかくとして、アメリカ人は日本人同様外国語があまり得意ではない。そういう点でも、長男はホームスクーリングを通じて英才教育を施されているといえる。

※2
日本においては就学義務が法律で定められているため、ホームスクーリングでは義務教育を履行したとみなされないってWikipediaにはある。だから一応どこかの小学校やら中学校に籍をおいて、学費を納めて、形式上は小中学校を卒業しないといけないってことになるんだろう。でも実際のところ、進学には内申書とかいう制度もあったりするし、海外に進学でも考えない限り、ホームスクーリングはやっぱり学校教育と比べて子供の進学に不利になるのではないかと思われる。ちなみに、ドイツや香港ではホームスクーリングは違法なんだそうです。

2009年3月5日木曜日

経済学ブログ再発見

最近、少しネットをさまよっていて、すごいなーって思う日本語の経済学ブログをいろいろ発見。たぶん、すでにかなり有名なものばかりなんだろうけど・・・w。いちおうまとめておきます。

himaginaryの日記
これはほんとにすごい。米国におけるup-to-dateな議論の日本語翻訳をされているだけじゃなくて、ご自分でデータを整理して批判しておられる。経済学をしっかりと勉強していない僕にとっては分からないことも多いんですが、このブログがほんとにすごいってことくらいは分かります。
それに、僕が最近まで浅はかな知識をもとにちょくちょく書いた世界の経常収支不均衡と経済危機のリンクについて、こちらに非常に示唆に富んだエントリーがあります。
俺に金を貸したあんたが悪い

ラスカルの備忘録
こちらもすごい。フィリップス・カーブ等のデータを毎回自前で更新されている模様。僕もがんばればいつかはこんな読書録を書ける人になれるのだろうか。ひとまず読書・勉強がんばらないと。

Econo斬り
yyasuda教授のこのブログは、実は留学してたときからちょくちょくとのぞいていました。タイトルからしてセンス抜群です。

ハリ・セルダンになりたくて

説明が素人にも分かりやすい!そして、なぜか僕もSF読んでみようかなーって思わされます。

まとめ
経済学ブログといえば池田信夫さんが有名すぎるくらい有名ですが、氏のブログと対照させながら読んでると上記のブログはとても面白いです。ほんと経済学勉強しないとなぁ。今月中には本気でマクロとミクロの教科書一冊ずつ買って勉強はじめたいと思います。

PS.
koiti-yanoさんのブログからの拝借だけど、僕もとても気になりました。
諸葛孔明の63代子孫の方・・・。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0226&f=national_0226_011.shtml&pt=large

中国語の勉強にも熱が入りそうです!!!

2009年3月2日月曜日

これはひどいんじゃ・・・

Japan's crisis of the mind
New York Times

わざわざこのタイミングでNY TimesのOp-Edに日本についてのこんな記事を載せていいのだろうか。書いてあることは、日本の産業は海外で生み出されたものを真似して改良することだけが強みだったとか、官僚機構の強さが政治をマヒさせてきたとか、自殺率が高いとか、高齢化が進んでいるとか、リスクテイクの意識が低いとか・・・。たぶん90年代を通じて流行みたいに言い尽くされたことじゃないだろうか。言いたいのは、失われた10年を経ても本質が変わっていなくて、必要なのはほんとのchangeだってことなんだろうけど。それにしても、日本人の書いたものがNY TimesのOp-Edに載るってそれほど頻繁にあることでもないし、陳腐化した日本の分析をきれいな英語で簡潔に語り直すこと以上の何らかの付加価値を出してほしかったです。
こういう記事を見ると、やっぱり日本発、英語メディアの拡充の必要性がより強く感じられます。
そして、またNY Timesの日本関連の記事のクオリティにたいして疑念が高まりましたw。
日本のメディアがんばれ!

PS. 今日朝日新聞のGlobeっていうのをはじめて読みました。装丁もかわいくて良いし、面白いです。メインの世界遺産登録についての記事は、最近の旅行中に数々の世界遺産に出会って世界遺産ブランドの集客パワーや、けっこうまちまちなクオリティについてなど考えさせられたのでとても興味深かったです。大竹文雄教授の「派遣問題」の話も分かりやすいし、登山家の山野井康史さんの記事も華があった。これは毎週チェックしたいです!日本のメディアがんばってるなぁw。
Asahi Shimbun Globe